最近、「ノーコードでアプリが作れる」という言葉をよく聞くようになりました。
プログラミングの知識がなくてもアプリが作れる便利なツールですが、実はノーコードには大きく分けて2つの種類があります。それが社内業務向けノーコードと社外向けノーコードです。この違いを知らずにツールを選んでしまうと、「思っていたアプリが作れない」ということが起きてしまうかもしれません。
今回はその違いを、代表的なツールを例にわかりやすく説明します。
社内業務向けノーコードとは
社内業務向けノーコードは、会社の仕事を効率化するためのアプリを作るツールです。代表的なサービスがkintone(キントーン)やSalesforce(セールスフォース)です。例えば次のような用途に使われます。
- 顧客管理
- 案件管理
- 日報管理
- 問い合わせ管理
- 社内ワークフロー
エクセルで管理していた情報をアプリ化し、社員全員で共有できるようにするイメージです。つまり、会社の中の業務を整理するアプリを作ることに特化しています。そのため、権限管理やデータ管理などはとても強力ですが、基本的には社外のユーザーが使うサービスを作る用途には向いていません。と言うより、その機能は基本的にはありません。
社外向けノーコードとは
一方、社外向けノーコードは、一般ユーザーが使うサービスを作るためのツールです。例えば、Click(クリック)やadalo(アダロ)のようなツールがこれにあたり、作れるアプリの例は次のようなものです。
- 会員アプリ
- 地域アプリ
- コミュニティアプリ
- 予約アプリ
- スタンプラリーアプリ
つまり、ユーザーに提供するサービスそのものを作ることができます。スマホアプリのような画面デザイン、ログイン機能、通知機能など、ユーザー体験を重視した設計になっています。
一番大きな違い
この2つの違いをシンプルにまとめると次の通りです。
社内業務向けノーコード
→ 社員が使う業務アプリ
社外向けノーコード
→ お客さんが使うサービスアプリ
言い換えると、
kintoneやSalesforce → 会社の業務システム
Clickやadalo → スマホサービスアプリ
というイメージです。

ノーコード選びで失敗しないポイント
ノーコードツール(プラットフォームやサービス)を選ぶときに最も大切なのは、「誰が使うアプリなのか」を最初に考えることです。
- 社員が使う → 社内向けノーコード
- お客さんが使う → 社外向けノーコード
この違いを理解するだけで、ツール選びの失敗はかなり減ります。ノーコードは「魔法のツール」ではありません。目的に合ったツールを選ぶことが、成功するアプリ作りの第一歩です。
実は両方できる
社内ノーコードと社外向けノーコードという分け方をして説明してきました。実は、社外向けノーコードと分類されたClickやadaloは社内ノーコードとしても活用できます。顧客管理、案件管理、日報管理、問い合わせ管理、社内ワークフローといったものも作ることができます。
もちろん、社内向けノーコードサービスのように、すでに最適化されたアプリには及びませんが、社内で吟味して必要な機能だけに絞ったアプリを作れば、Clickやadaloで社内向け、社外向け両方を管理運営することも可能です。もう少し踏み込むと、コンペアプリや会員証アプリなどといったアイデアを自社で形にしたい時も、Clickやadaloといったノーコードのほうが柔軟に対応できます。
まとめ
結論です。
社員数が多い、業務が複雑、予算が潤沢、特別なスキルは不要、を選ぶのであれば、「社内向けノーコード → 社員が使う業務アプリ」がオススメ。小規模事業、業務がシンプル、予算を抑えたい、のであれば「社外向けノーコード → お客さんが使うサービスアプリ」がオススメです。
最後に一言添えるとしたら、こういったアプリ開発に興味のある社員がいるのであれば、Clickやadalo → スマホサービスアプリを選択することで、他者にまで提供できるような素晴らしいアプリの誕生にも繋がるかも知れません。






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