宮沢賢治の世界観×まちアプリコモンズ~イーハトーブと小さなDX~

当サイト管理人「まちアプリクリエイター」のtecoです。
まずはラジオ風「まちアプリコモンズ」の深堀り音声をどうぞ!

宮沢賢治の世界観×まちアプリコモンズ~イーハトーブの小さな手づくりDXとは?~

アプリ開発を始めたきっかけ

tecoは住宅の白い模型を中心に製作する建築模型職人でした。そんな私がモバイルアプリを作るに至った理由を説明します。

建築模型職人としてのプロフィールはこちら
建築模型の作り方動画共有サイト「もけると」
https://mokeruto.jp/author/vu0cx9g0y2e4kotvagjl/

3年前の2022年春、Youtubeチャンネル(登録者数12000名越え!)のメンバーシップ機能でコミュニティを運営していました。でも、理想の形ではなかったため、メンバーとともに新しいコミュニティプラットフォームを探していたんです。今では一般的になりつつある「Discord(ディスコード)」や「Slack(スラック)」をはじめ、「LINE」「facebook」などありますが、私たちメンバーの中では不人気でした。

そこで専用アプリを作ることになり見積もりを取ったら200万~1200万という度肝を抜く非現実的な金額だったんです。普通ならここで諦めて巷のツールを使うところでしたが、tecoは「自分で作る!」と宣言してしまったのです。

偶然「adalo」というアメリカのツールを発見し、モバイルアプリが自分で作れることを知りました。その「adalo」で実際に作ったのが「妄想アパートメントもけると」というチャット、掲示板、写真集、動画講座などの機能満載のコミュニケーションツール。最初は英語も苦手、プログラミングに至っては知識ゼロ。専門用語もチンプンカンプンでしたが、仕事も続けながら2か月ほどでコミュニティアプリが完成し、今も使い継続しています。

国産ノーコードツールとの出会い

今では、国産ノーコードアプリ作成ツールClickを使っていて「adalo」も含めると50以上のアプリを作っています。そのうちの半分がこのサイトで紹介されていますが、「Click」は国産で日本語ですし、何気に「adalo」と使い勝手も似ています。まだ2025年4月で1年ですがプロフェッショナルと認められ、Click公式コミュニティでは博士(エキスパート)の称号も頂いています。

2024年は最優秀賞作品が2点誕生。日本DX大賞では企業の中で唯一個人としてパネスセッション枠を頂きプレゼンする機会にも恵まれました。2025年は都内企業様2社とのアドバイザー契約。教育系、マッチング系アプリの開発にも携わり、今後も農業コミュニティやライフスタイル調査のためのアプリ開発にも携わる予定です。

※画像はClickコミュニティ内でのプロフィールです

この記事を読まれた皆さんにも「Click」による開発をお勧めします。何より予算を抑えられ、作りたいプロダクトの開発が自力(自社)でできてしまうのですからテスト的に試してみるのもお勧めです。

イーハトーブと小さなDX

宮沢賢治が大切にした岩手の自然や暮らしは、すべてが彼の理想の世界「イーハトーブ」につながっています。風や雨、石や動物、学校、電車、楽器、農作業、そして星空までもが、それぞれの形で人と関わり、時と空間をつくっています。

アプリも同じように、小さな世界をつくることができます。たとえば地域の本棚に並ぶ一冊一冊の本も、大切な要素です。その本の名前や場所を記録するアプリがあれば、みんなで本を大切にしたり、貸し借りできるチャンスが増えます。それは、今の時代に合った「小さなイーハトーブ」と言えるかもしれません。

最終形は世界平和だと思っています。最先端の技術やAIを活用しながらも、どこかゆったりとした時が流れるありきたりの場所を求める。その行き着く先が岩手であり、イーハトーブであると考えると、DX(ITを活用して暮らしをシンプルに便利化する仕組み)は小さな要素(アプリ)の集合体であって、誰もが小さく創れて共有できる世界が未来のイーハトーブ(であり岩手)なんじゃないかなと思うんです。

そんなわけで、tecoはまちアプリクリエイターを岩手県雫石町で始めた次第です。

更に詳しく「まちアプリコモンズ」を知りたいと思ってくださった方はこちらをご覧ください!
小さな手づくりDX?まちアプリコモンズのミニアプリ集とは?